洗濯爽快 洗濯槽快の洗浄性能その他に関する考察

大阪府クリーニング生活衛生同業組合 大阪府クリーニング研究所
所長 桑野富夫氏の試験調査の考察



9. 酸化還元電位に関する考察

種 類 検査結果 検査の方法
水道水 641 mV 電極法
洗濯槽快 1% 24 mV 同 上
0.05% 溶液 171 mV 同 上



酸化還元電位とは

 酸化還元電位(ORP)はその溶液(や物質)が他の物質を酸化や還元する効果をどの程度有するかの指標です。

 この値がプラスで大きいほど酸化力が強く、マイナスでは還元力が強いと言えることから酸化還元電位の低い水や物質は活性酸素やフリーラジカルを分解または消去すると言われています。

 水中の塩素イオン()や硫酸イオン()は煮沸しても沈殿させることが出来ず残存し、残存したイオンを含んだ水は永久硬水と呼ばれる。

 しかし、カルシウムイオン()はこれらと反応し塩化カルシウム()や硫酸カルシウム()へ変化させる効果も有すると考えられる。

 ただし強すぎる還元力は染色物に対して急激な還元漂白作用を及ぼす危険性もあり、洗濯槽快の酸化還元電位は洗濯に用いるには適切な範囲であると言える。


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